〈撮影:2022.2.28〉

『枕草子』の冒頭に書かれている「春はあけぼの…」の「あけぼの」は「」、つまり夜明けのことです。
この書き出し一語で表すと、「春曙」(しゅんしょ)となります。春の夜がだんだんと明けはじめ、回りにある物が見分けられるようになっていることです。

この日、都祁の早朝は、まさにそのような状態。山際(やまぎわ)が橙色に染まり、そこから天に昇るにしたがって暗闇が濃くなっています。上の写真では見えにくいですが、中央やや右下に下弦の月が、その上のほうに「明けの明星」(金星)が輝いて見えました。

目を細めて遠くの山を凝視すると、山の端の木々は目の細かい櫛のよう。

山の端の 春曙木立 浮かびけり(半田 芳國)

※山際と山の端の違いは、同じ「都祁の四季」ページ内にある「山の端?山際?」をクリックしてみてください。

(これからだんだんと暖かくなり、やがて本格的な春が訪れるだろうなあ…。)と思いながらシャッターと押しました。