5月11日。この日、4年生は道徳科の教科書に載っている「言わなきゃ」という教材を使って学習していました。
子どもたちに、「正しいと思っているのに、なかなか言い出せなかったことはないかな?」と問うと、
「周りを気にして言えなかった。」
「自分だけ言っていいのかな?って思った。」
「自分に勇気がないのか、なかなか言い出せなかった。」
などの経験が出てきました。

3,4年生ぐらいになると、仲間意識が強くなり、気に入った者同士で徒党を組んだり、他の者や集団に対して閉鎖的に振舞ったりする(このような発達段階をギャングエイジと言います)ようになります。そのような時期に突き当たるのが、この日取り上げていたような問題です。「沈黙は金 雄弁は銀」という言葉にあるように、沈黙することは時として雄弁に優るときがあります。ただ、友達の中の力関係で、力のある者の言いなりに集団が動くとしたら、それはどこかで正さなければなりません。この学習の設定理由はそんなところにあります。
なお、先の「沈黙は金 雄弁は…」は、19世紀のイギリスの評論家トーマス・カーライルが自著の中で「説得力のある言葉を持つことは大事だが、黙るべき時を知るのはもっと大事である」と表現したことに由来します。決して沈黙を美徳として捉えた言葉ではない、ということを書き添えておきます。