一条高校は、奈良時代の都・平城京一条大路の前に位置しています。1950(昭和25)年、古都奈良唯一の市立高校として創設され、翌年には国際社会で活躍できる人材の育成をめざし、全国に先駆けて外国語科が開設されました。1995(平成7年)には数理科学科と同時に、歴史と伝統の町奈良にふさわしく、普通科に人文科学コースが創設され、特色ある学習活動のもとで郷土の文化理解を深めてきました。そして2006(平成18年)4月、人文科学コースが普通科から独立し、人文科学科として新たに誕生しました。

 総合文化研究Ⅰ(1年)、総合文化研究Ⅱ(2年)の学習では、歴史的文化遺産の宝庫である郷土奈良、及びわが国の文化を理解し、広く世界に目を向け、豊かな国際感覚と広い視野を養うことを目的として、①フィールドワークを通して、体験的な学習を進める。 ②外部講師を招き、人間・文化・歴史について特別講演を行う。 ③海外の文化や情報についての特別講演を行う。④課題研究を通して主体的に思考し、問題解決に向けて積極的に取り組む姿勢を養うといった特色ある授業を展開しています。 

 

2017(平成29)年度  第1学年 「総合文化研究」

〈遺物保存実習〉

 9月 25日 奈良市埋蔵文化財調査センター

 奈良市埋蔵文化財調査センターにて遺物整理実習に参加しました。

 洗浄・注記・拓本と、実際の遺物に触れ、その保存作業について学ぶことができました。

 《洗浄》

 

 《注記》

 

 《拓本》

 

    

〈フィールドワーク〉                      

 6月 13日 興福寺及び奈良国立博物館周辺

 梅雨の晴れ間に興福寺及び奈良国立博物館周辺へフィールドワークに行きました。

 興福寺では現在国宝館工事に伴って開催されている「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅 -天平乾漆群像展-」へ。

 阿修羅像をはじめ、天灯鬼・竜灯鬼や華原磬といった教科書や資料集で見たことのある文化財を間近で見ることができました。奈良国立博物館では仏教伝来期から鎌倉時代までの仏像や日本以外の仏像を見ました。

〈特別講演〉                      

   6月 6日 フリーアナウンサー 久保 美智代 氏

        『世界遺産教室』

 奈良にはユネスコの世界遺産に登録されている文化財がたくさんあります。

 今回は各地の世界遺産に目を向け、どのような歴史があるのか、どのように守られて現在に伝わってきたのか、これからの課題は何なのかなど身近な話題から、世界規模の課題に至る御講演をいただきました。

 

 5月 9日 奈良大学名誉教授 西山 要一 先生

        『辛亥銘鉄剣発見物語』

 1968年に行われた稲荷山古墳の発掘調査の際、鏡や多量の埴輪とともに一振の鉄剣が出土しました。腐食の進む鉄剣の保護処理のためX線による検査が行われた際、鉄剣の両面に115文字の漢字が金象嵌で表されていることが判明します。その歴史的・学術的発見に至った研究方法を開発した当事者である西山先生からお話を伺い、その地道な努力と緻密な調査姿勢に感銘を受けました。

〈フィールドワーク〉                      

 5月 2日 平城宮址

 晴天のなか、平城宮址へフィールドワークに行きました。

 人文科学科に入学して初めてのフィールドワークでしたが、歴史館では実際の出土品を間近に感じ、大極殿では高御座の大きさや天井の高さを実感した時間となりました。また、ボランティアガイドの方の話をしっかり聞き、今まで知らなかった知見を深めることができました。

 

 

 

 

2017(平成29)年度  第2学年 「総合文化研究」 

 9月 15日 / 22日

[発掘実習]

奈良市大安寺南遺構で発掘実習に参加しました。

奈良市埋蔵文化財調査センターの方にご指導いただき、実際の遺構を自らの手で調査するという大変貴重な体験ができました。

 

 

[フィールドワーク]

 6月 8日(木) 薬師寺 

梅雨入りから心配されていた天候にも恵まれ、薬師寺へフィールドワークに行きました。加藤大覺氏の御講義を受け、学ぶことの意味や考えることの大切さを実感できた時間でした。

[フィールドワーク]

 5月26日(金) 不退寺 

 業平忌にちなんで不退寺へフィールドワークに行きました。新緑がまぶしいなか、特別公開の在原業平朝臣画像や在原業平の手によるとされる聖観音菩薩立像を拝見しました。

[課題研究]

   5月18日(木) 日本政策金融公庫 大阪創業支援センター 所長 比留間 大輔 氏

       『ビジネスプラン プランニング講座』

 課題の見つけ方や、アプローチの仕方、プランの基本構造についてお話を伺いました。

 講義後はグループに分かれ、自分の身近な問題について白熱した議論が展開されました。

 

[体験実習] 

   5月12日(金) 八尾市立しおんじやま古墳歴史館 館長 福田 和浩 氏

       『古代ものつくり体験教室』

 前半は勾玉についての講義をうけ、あの独特な形の意味を考えたり、勾玉の起源を考察したりしました。

 後半は実際に石を削って勾玉を作成しました。同じ型紙を使いながらも、それぞれの個性が光る作品ができあがりました。ゆるキャラ「こふんこうてい」や古墳クッション、琥珀の勾玉など珍しいものにも実際触れることができました。