一条高校は、奈良時代の都・平城京一条大路の前に位置しています。1950(昭和25)年、古都奈良唯一の市立高校として創設され、翌年には国際社会で活躍できる人材の育成をめざし、全国に先駆けて外国語科が開設されました。1995(平成7年)には数理科学科と同時に、歴史と伝統の町奈良にふさわしく、普通科に人文科学コースが創設され、特色ある学習活動のもとで郷土の文化理解を深めてきました。そして2006(平成18年)4月、人文科学コースが普通科から独立し、人文科学科として新たに誕生しました。

 総合文化研究Ⅰ(1年)、総合文化研究Ⅱ(2年)の学習では、歴史的文化遺産の宝庫である郷土奈良、及びわが国の文化を理解し、広く世界に目を向け、豊かな国際感覚と広い視野を養うことを目的として、①フィールドワークを通して、体験的な学習を進める。 ②外部講師を招き、人間・文化・歴史について特別講演を行う。 ③海外の文化や情報についての特別講演を行う。④課題研究を通して主体的に思考し、問題解決に向けて積極的に取り組む姿勢を養うといった特色ある授業を展開しています。 

 

2017(平成29)年度  第1学年 「総合文化研究Ⅰ」

〈東大寺フィールドワーク/特別講演会「修二会」〉東大寺史研究所 坂東 俊彦氏

3月 8日

あいにくの天候となりましたが、修二会を見学しました。

お松明が有名な修二会ですが、その起源や、お松明以外にもどのようなことが行われているのかということを学び、地元奈良の知識を深めました。

   

 

 

〈数理科学科・人文科学科合同特別講演会〉
 Hitz(バイオ)協働研究所所長 大阪大学特任教授 中澤 慶久 氏
 2月 6日
 
今回は数理科学科の皆と合同で講演会を実施しました。かつて日立造船で杜仲事業を立ち上げられた中澤先生。なぜ日立造船が杜仲茶を?から始まり、現在の主な研究テーマとされている「トチュウエラストマー」という、機能性素材に至るまでのお話を伺いました。一つの事象を多角的に見る視点、紆余曲折や挫折があっても前向きに研究される姿勢など、先生の研究人生に関わるお話を伺い、自分たちのこれからについても深く考える機会となりました。
   
 

 

 

〈元興寺フィールドワーク/特別講演会「元興寺と奈良町」〉

 元興寺文化 財研究所副所長 狭川 真一 氏

1月 16日

肌寒い気候ではありますが、抜けるような青空の元、元興寺周辺のフィールドワークを実施しました。

前半は狭川先生より国宝元興寺極楽堂にてご講演をいただきました。

一見すると不思議な造りの極楽堂の由来や、信仰の歴史を伺い、かつてこの場所に救済を求めて集った人々に思いをはせました。次に場所を移し、五重塔小塔を拝見しました。元興寺塔跡では広大な敷地に存在したであろう壮大な塔が、今は失われてしまったことを伺い、文化財保存の難しさと大切さを学びました。

 

 

 

  

〈市民公開フォーラム〉

12月 16日 於:学園前ホール

 人文科学科では、毎年、「総合文化研究」の取組の一部を、「市民公開フォーラム」として広く市民に公開し、郷土の歴史について学んでいただく機会を提供しております。

 今回は第一部で、高岡市万葉歴史館館長で奈良女子大学名誉教授の坂本信幸氏による特別講演「『万葉集』って何?─身近な万葉歌─」を、第二部では高橋晴子氏の指揮で、「奈良を詠う ー記紀・万葉合唱団ー」と本校人文科学科の1年生による合唱を実施しました。

  

 

 

 

〈特別講演会〉

11月 27日 京都大学大学院准教授 佐野 宏 氏

『言霊の構造』

 言葉とは何か。言挙げの話やジンクスの話を通して、言霊について深く考える機会を得ました。

 言葉の持つ記憶し、記録する力。それによって過去の成功体験は保存され、苦しいときや危機的状況において開封される。そのときに言葉は力を得て人々に働きかけることができるというお話に、日々の出来事を言葉で残しておこうと考えた人も多かったのではないでしょうか。自分の手から離れてしまうからこそ感じる美しさ、悲しさそのような考え方が私たちの胸の中にも生まれた瞬間でした。

〈東大寺フィールドワーク〉

11月 21日

 東大寺へフィールドワークに行きました。清水公仁先生のご案内のもと、現代でも世界最大の木造建築物である大仏殿が、創建当時はもっと大きかったことや、実際に清水先生が体験なさった大仏お身拭いのことなど、貴重で興味深いお話を伺うことができました。

 また、大仏殿では大仏の蓮華座そば近くまで拝見することができ、その大きさや越えてきた歴史の波を身近に感じることができました。

 

  

〈正倉院展フィールドワーク〉

11月 13日 奈良国立博物館 正倉院展

 今年で第69回になる正倉院展。最終日に1・2年生合同で観覧しました。

 様々な御物を実際に見ることができました。千年以上の時の流れを経てなお美しいたたずまいに、現在まで伝えてきた人々の心を実感することができました。

 

〈遺物保存実習〉

 9月 25日 奈良市埋蔵文化財調査センター

 奈良市埋蔵文化財調査センターにて遺物整理実習に参加しました。

 洗浄・注記・拓本と、実際の遺物に触れ、その保存作業について学ぶことができました。

 《洗浄》

 

 《注記》

 

 《拓本》

 

    

〈フィールドワーク〉                      

 6月 13日 興福寺及び奈良国立博物館周辺

 梅雨の晴れ間に興福寺及び奈良国立博物館周辺へフィールドワークに行きました。

 興福寺では現在国宝館工事に伴って開催されている「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅 -天平乾漆群像展-」へ。

 阿修羅像をはじめ、天灯鬼・竜灯鬼や華原磬といった教科書や資料集で見たことのある文化財を間近で見ることができました。奈良国立博物館では仏教伝来期から鎌倉時代までの仏像や日本以外の仏像を見ました。

〈特別講演〉                      

   6月 6日 フリーアナウンサー 久保 美智代 氏

        『世界遺産教室』

 奈良にはユネスコの世界遺産に登録されている文化財がたくさんあります。

 今回は各地の世界遺産に目を向け、どのような歴史があるのか、どのように守られて現在に伝わってきたのか、これからの課題は何なのかなど身近な話題から、世界規模の課題に至る御講演をいただきました。

 

 5月 9日 奈良大学名誉教授 西山 要一 氏

        『辛亥銘鉄剣発見物語』

 1968年に行われた稲荷山古墳の発掘調査の際、鏡や多量の埴輪とともに一振の鉄剣が出土しました。腐食の進む鉄剣の保護処理のためX線による検査が行われた際、鉄剣の両面に115文字の漢字が金象嵌で表されていることが判明します。その歴史的・学術的発見に至った研究方法を開発した当事者である西山先生からお話を伺い、その地道な努力と緻密な調査姿勢に感銘を受けました。

〈フィールドワーク〉                      

 5月 2日 平城宮址

 晴天のなか、平城宮址へフィールドワークに行きました。

 人文科学科に入学して初めてのフィールドワークでしたが、歴史館では実際の出土品を間近に感じ、大極殿では高御座の大きさや天井の高さを実感した時間となりました。また、ボランティアガイドの方の話をしっかり聞き、今まで知らなかった知見を深めることができました。

 

 

 

 

2017(平成29)年度  第2学年 「総合文化研究Ⅱ」 

 

〈特別講演会〉

11月 14日 関西学院大学教授 武田 丈 氏

現代を生きる我々の周りには、気をつけなければ気づかない問題がたくさんあります。その問題に目を向けるべく、私たち人文科学科2年生は日々課題研究に取り組んでいます。

世界に目を向けると様々な課題があり、それについて我々は何ができるのでしょうか。

そのような気づきと課題解決に向けての手立てを紹介していただき、私たちが今取り組んでいる課題について、更に深く関わっていこうと思いを新たにすることができました。

 

 

〈特別講演会〉

11月  6日 帝塚山大学教授 西山 厚 氏

        『正倉院展の歴史とその裏側』

今年で69回目を迎える正倉院展。その始まりは戦後、戦火を逃れて奈良国立博物館に保管されていた御物を倉に戻す際、一度見てみたいという国民の声からでした。戦争の傷跡を抱え、日々生きていた人たちは御物を見て「生きる力をもらった」と口にしたそうです。それから現在まで続いている正倉院展。かつて奈良国立博物館でその展示に実際に関わってこられた西山先生のお話は、いかに御物を美しい状態で展示できるかといった現場の方々の思いにも及びました。来週の正倉院展フィールドワークではその方々の思いを胸に参加する気持ちになりました。

  

 9月 15日 / 22日

[発掘実習]

奈良市大安寺南遺構で発掘実習に参加しました。

奈良市埋蔵文化財調査センターの方にご指導いただき、実際の遺構を自らの手で調査するという大変貴重な体験ができました。

 

 

[フィールドワーク]

 6月 8日(木) 薬師寺 

梅雨入りから心配されていた天候にも恵まれ、薬師寺へフィールドワークに行きました。加藤大覺氏の御講義を受け、学ぶことの意味や考えることの大切さを実感できた時間でした。

[フィールドワーク]

 5月26日(金) 不退寺 

 業平忌にちなんで不退寺へフィールドワークに行きました。新緑がまぶしいなか、特別公開の在原業平朝臣画像や在原業平の手によるとされる聖観音菩薩立像を拝見しました。

[課題研究]

   5月18日(木) 日本政策金融公庫 大阪創業支援センター 所長 比留間 大輔 氏

       『ビジネスプラン プランニング講座』

 課題の見つけ方や、アプローチの仕方、プランの基本構造についてお話を伺いました。

 講義後はグループに分かれ、自分の身近な問題について白熱した議論が展開されました。

 

[体験実習] 

   5月12日(金) 八尾市立しおんじやま古墳歴史館 館長 福田 和浩 氏

       『古代ものつくり体験教室』

 前半は勾玉についての講義をうけ、あの独特な形の意味を考えたり、勾玉の起源を考察したりしました。

 後半は実際に石を削って勾玉を作成しました。同じ型紙を使いながらも、それぞれの個性が光る作品ができあがりました。ゆるキャラ「こふんこうてい」や古墳クッション、琥珀の勾玉など珍しいものにも実際触れることができました。